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精巣のおもな病気

目次

精巣上体炎

精巣の横にある精巣上体(副睾丸)に炎症が起こり腫れる病気です。成人の場合、尿道や前立腺の細菌感染が精管経由で伝わり精巣上体まで及んだ時に発症します。痛みと発熱を伴い、精巣の横に硬いシコリを触れます。治療は抗菌薬の投与を感染が完全に治るまで行う必要があります。症状に乏しく精巣上体に痛みのないシコリを触れる時は結核性の場合もあります。陰嚢内の痛みのないシコリは精巣腫瘍の場合もありますので、陰嚢内のシコリが気になる場合は一度受診をご検討ください。また、小児でも精巣上体炎になることがありますので注意が必要です。

精巣炎

流行性耳下腺炎(いわゆる、おたふくかぜ)に伴い起こるものが代表的です。耳下腺炎発症の3~5日目に痛みを伴い精巣が腫れてきます。精子形成障害の原因となることがあります。

精巣腫瘍

精巣の細胞から発生する腫瘍を精巣腫瘍と呼びます。90%以上が悪性といわれています。発症年齢は乳幼児期と20~30歳代にかけて2つのピークがあり、40歳未満の罹患が全体の約3分の2を占めます。男性の全腫瘍の1%程度ですが、15~35歳の男性においては最も多い悪性腫瘍です。無痛性の場合が多く、病気の部位が陰部のため、恥ずかしさから受診が遅れて病気が進行することがあります。精巣腫瘍の場合、すべての症例で手術による摘出を行い組織型の確認を行います。転移のある症例では抗がん剤治療が必要になります。

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