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腎臓のおもな病気

目次

腎結石

尿路結石は尿路(腎臓~尿管~膀胱~尿道)に結石が存在する病気のことで、男性の7人に1人、女性の15人に1人が生涯に経験するといわれています。食生活の欧米化などが原因で、年々尿路結石にかかる人の数は増加傾向です。腎結石は通常無症状のことが多いですが、肉眼的血尿が出ることがあります。腎臓から尿管への移行部(腎盂尿管移行部)に結石が詰まった場合は強い痛みが起こることや、腎機能障害の原因になることがあります。結石の急激な増大傾向がある場合や、腎機能の悪化を招く場合は積極的に治療(結石破砕術)を考慮します。

腎がん

腎がんは腎実質に発生する悪性腫瘍です。腎細胞がんとも呼びます。腎がんは50-70歳が好発年齢で、10万人当たりの発生率は男性で7人、女性で3人程度です。近年、腎がんの患者さんは増加傾向にあります。腫瘍が小さい場合は無症状であることがほとんどで、健診での超音波検査やCTで偶然発見されるケースが増加しています。進行すると、血尿、疲労感、痛み、貧血などの症状が出現してきます。転移のない腎がんの標準治療は手術になります。転移のある腎がんでも可能な限り手術を優先することが一般的です。その他、薬物療法で治療を行います。

急性腎炎、慢性腎炎

急性腎炎とは、突然濃い血尿(褐色、コーラ色)が出て、軽度の腎機能低下と高血圧、むくみなどを伴う病気です。A群β溶連菌が代表的な原因菌で、小児~若年者に多くみられます。高度な血尿と蛋白尿をきたし、時に急激な腎機能低下を認めます。慢性腎炎とは、たんぱく尿や血尿(多くの場合両方)が持続するもので、一部は腎不全へと進行します。たんぱく尿が多いほど腎不全への進行の危険性は高くなります。

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