EDは、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続、または再発すること」　とされています。つまり、勃起が起こらないケースだけではなく、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態は、いずれもED（勃起不全）となります。

症状

• 性欲はあるが興奮しても勃起しない
• 勃起しても十分硬くならない
• 挿入しても長続きしないで柔らかくなり抜けてしまう
• いつもダメなわけではない　　など

原因

1. 動脈硬化の進行、糖尿病などで神経に障害がある場合（器質性ED）
2. 精神的ストレスがある場合（心因性ED）
3. 服用している薬剤の副作用（薬剤性ED）
4. 動脈硬化＋心因的ストレス、動脈硬化＋薬剤の副作用などの複合型（混合型ED）

治療

EDの診察・治療には残念ながら保険適応はありません。自由診療となります。
治療はED治療薬の処方を行いますが、ED治療薬は血圧が下がるなどの副作用が起こることがあります。そのため、狭心症などの疾患で硝酸剤（ニトログリセリンなど）を服用している場合は、ED治療薬の処方はできません。

診察・処方について

初診時は、まず問診票・質問紙票に記入いただき、患者さんの既往症や現在服用中のお薬について確認させていただきます。その後、血圧測定、心電図検査を行い、血圧や心電図に異常がないか確認いたします。最後に男性医師が診察を行い、服用の際の注意点や、副作用について詳しくご説明します。ED治療薬の処方は診察室内で行い、医師から直接お渡しします。

再診時は、血圧測定を行い、その後診察室で診察を行います。副作用がないか確認を行った後、処方を行います。

初診料

1500円

再診料

500円

当院で処方しているED治療薬（ジェネリック薬の処方です）

薬剤名
シルデナフィル50㎎（バイアグラジェネリック）	1錠 950円（税込）
バルデナフィル20㎎（レビトラジェネリック）	1錠 1700円（税込）
タダラフィル20㎎（シアリスジェネリック）	1錠 1200円（税込）

• 1錠から処方可能です
• 診察時は男性医師のみ（看護師、女性スタッフは席を外します）で診察します
• 内服薬確認がありますのでお薬手帳をお持ちの方は必ず持参して下さい
• 院内処方のため、診察室で医師が診察後にお薬をお渡しします
• 初診時は最大10回分まで、以後再診時は最大20回分まで処方いたします
• 心疾患（狭心症など）がある方は処方ができないことがあります

ED治療薬の特徴

	シルデナフィル	バルデナフィル	タダラフィル
用量	25mg　50mg	10mg　20mg	10mg　20mg
内服のタイミング	性行為の1時間前	性行為の1時間前	性行為の1時間前
投与間隔	24時間以上間隔を開けて服用	24時間以上間隔を開けて服用	24時間以上間隔を開けて服用
効果持続時間	4～5時間	5～6時間	36時間
食事の影響	食事で効果低下 （食前30分に内服を推奨）	高脂肪食で効果が半減 （食前30分に内服を推奨）	食事の影響なし

シルデナフィル：バイアグラのジェネリックです。最も古い薬であり一番安価です。
バルデナフィル：レビトラのジェネリックです。最も即効性があります。
タダラフィル：シアリスのジェネリックです。食事の影響を受けず、持続時間も長いという特徴があります。副作用も他の2剤に比べると少ないですが、特徴的な副作用として、胃炎のような胃がムカムカする副作用が起こることがあります。

先発医薬品とジェネリック医薬品では効果に差がありません。ED治療は自費診療ですから、効果が同じであれば安価なほうが良いと思います。当院ではジェネリック医薬品を処方しています。