AGA(男性型脱毛症)の治療
AGAはAndrogenetic Alopeciaの頭文字をとったもので、男性ホルモンによる脱毛症のことです。男性の思春期以降に発症する進行性の脱毛症で、早い方では10代後半から、生え際か頭頂部もしくはその両方から頭髪が薄くなっていきます。
原因
AGAの方の脱毛部には男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質であることが分かってきました。成長期が短くなると、髪が長く太く成長する前に抜けてしまうため、細く短い髪の毛が多くなり、全体としてうす毛が目立つようになります。
治療
AGAの原因は男性ホルモン(DHT)であるため、治療にはDHTを低下させる薬剤を使用します。しかし、男性ホルモンとかかわりが深い病気にはもう1つ重要なものがあります。それが前立腺がんです。前立腺がんも男性ホルモンがその発症、進行に大きくかかわっており、AGA治療薬を服用すると、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAが低下してしまいます。そうなると、前立腺がんの発見が遅れてしまう可能性があります。当院では、中高年(40歳以降)の患者さんにAGA治療薬を処方する際は、処方前に前立腺がんの有無をチェックします。もし前立腺に異常が見つかりましたら、前立腺疾患の治療を優先させていただくことがあります。
処方について
先発医薬品とジェネリック医薬品では効果に差がありません。AGA治療は自費診療ですから、効果が同じであれば安価なほうが良いと思います。当院ではジェネリック医薬品を処方しています。
以下の2剤のどちらかを処方いたします。
初診料
1500円
再診料
500円
当院で処方しているAGA治療薬(ジェネリック薬の処方です)
薬剤名 |
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フィナステリド・ジェネリック |
28錠 4950円(税込) |
デュタステリド・ジェネリック |
30錠7700円(税込) |
- 診察時は男性医師のみ(看護師、女性スタッフは席を外します)で診察します
- 院内処方のため、診察室で医師が診察後にお薬をお渡しします